明るめの詩






「伝説」

暗い 暗い 森の中

進んでいくと

大きな樹があって

その下に さびた剣が 埋まっているんだ

きっと 伝説の剣


伝説

誰かにひそかに語り継がれて 消えることはない

誰もが憧れ 夢見て歌う

そんな伝説を 作っていこう きっと……


暗い 暗い 森の中

進んでいくと

小さな泉が湧いていて

今でも 歌声が聞こえてくるんだ

甘く 悲しい 歌声が


伝説

誰かにひそかに語り継がれて 消えることはない

風に誘われ いつかまた出会う

そんな伝説を 作っていこう 君と…………



「輝かしき名前たち」

今宵は望月の輝く夜。
光と闇の交わるとき。
混沌の夜空に、聖も魔も、陰も陽も深く溶け合い、
初夏の焔を含んだ、緋色の瑠璃に射す影も濃い。

悠か遠くから聴こゆるは、天使たちの歌声?
織られた綾の錦の如く、澄んだ音色が奏でられている。
それは切なき小夜曲であろうか。
目を閉じて耳を澄ますと、微かなひかりの中に、白い羽が見えた。

振り返れば香る、あれは月夜に咲くはな。
左右を見れば小さなゆりが2りん
そっとよりそって華麗な風に薫って居る。
鮮やかな彩りの蝶が、葉の陰で眠っている。
鳥たちも安らかに、樹の上で朝を待っている。

ああ、こんな夜だからこそ私は願おう。
この麗しき真実の世に、幸と平和のあらんことを。



「祝辞 結婚した友人へ」

なんと、その花婿の凛々しきことか
なんと、その花嫁の愛らしきことか
おお、そして二人を飾る見えない花輪の
なんと麗らかに微笑んでいることか
二人は今、誰よりも若やいで、ああ生命の彩りに溢れている。
……その麗しき愛よ永遠なれ!
ここにある優しき心、な変わりそ!




「遥かなる故郷 愛すべき街」


思えば 遠く 遥かに

安らぎ 浮かぶ やさしく

愛すべき町並み 歩む


幼い 思い出 ここに

あずけた まま 今旅立つ

列車の 風受け たたずむ

過ぎ行く 景色は 霞んで


春 まだ若い桜の木 ふるえて ぼくにささやく……


いつも 変わらず あなたに

明日も 変わらず ほほえむ

だから涙は きっといらない

いつか あなたに また出会うまで……

line

もどる